クロネコのクロとまぐお1213

「え?」

「ミャアミャア」

   目線を逸らすクロネコのクロ。ボクの観察の目は疑いの目に変わる。

「クロネコのクロお?」

「ミャン?」

   クロネコのクロは目線をボクに合わせることなく、何事もなかったかのように再び三枚目のマグロを食べ始める。

「うま、うま」

   もう鳴き声ではなく、はっきりと言葉で「うまうま」と聞こえる。ボクは少し声の調子を抑えて言ってみた。

「クロネコのくろお?」

クロネコのクロとボク

フィクションです。

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クロネコのクロとボク

フィクションです。