お月さんは何色?1111

 花屋のおばあさんは前のお客さんが買う花束を作っている。はさみを手に茎を切り、包装紙で包む。

 ボクはそのお客さんが店を出るのを待った。花束を作ってもらって、そのお客さんは花屋のおばさんと少し会話した後、嬉しそうに店を出て行った。

 ボクは改めて花屋のおばあさんに夕べ見た夢の話と月の色の話をしてみた。でも「月の色が何色か」ということはクロネコのクロに質問されたとは言っていない。小さな男に聞かれたということにしている。

   ネコと話がしたくて勉強していたら、ネコがしゃべりだしたとはとても言えないからね。ボクは頭がおかしいわけではないんだ。

クロネコのクロとボク

フィクションです。

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クロネコのクロとボク

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